ある日90年代のアニメを見ながら、1999年という年に思いを馳せていました。ノストラダムスの大予言が流行しており何とも不思議な年で、1000年単位の節目だったあの年を生きられたのはレアな体験だったな、と。そこでふと、2999年の世界がどうなっているかを考え始めたのが全てのはじまりでした。

近年私が見てきたSF映画の影響か、自然と未来を悲観的に捉えてしまっていました。そういった考えを一度全て取り払って、自由に未来を想像しつつイラストを描いてみたところ、思った以上にキャラクターのイメージやストーリーが膨らみ楽しかったです。ずっと幸せが続くような理想の世界になっているとは思っておらず、良いときも悪いときもあると思います。そんな様々な未来の状況の中で、ただ毎日を生きている女の子たちの絵を描いてきました。

今回、その絵を更にデジタルイラストを超えた形で作品として表現し、私の思う未来感を共有出来ればと思い個展を開催することにしました。

未来を生きる女の子たちの絵を、ゆっくりご覧ください。